ラーメン界を支える人

「麺や七彩」を支える味噌の製造会社

超人気ラーメン店「麺や七彩」を支える味噌の製造会社
対談【前編】


「宝物を発見したような気持ちなんです」


宝物を発見したような気持ちなんです
左:「日本味噌株式会社」代表取締役社長 田中清孝氏
右:「麺や七彩」株式会社アールエーアール取締役 阪田博昭氏


中野区の都立家政にある超人気ラーメン店「麺や七彩」店主を務める阪田博昭氏と、「麺や七彩」の味を支える、味噌の製造会社「日本味噌株式会社」の代表取締役社長を務める田中清孝氏の対談です。

お二人の出会いから、取引に至るまでの経緯をお話しいただきます。

麺や七彩

麺や七彩

TOKYO味噌らーめん
東京味噌らーめん
日本味噌株式会社
日本味噌株式会社


●独特の甘みが広がる『江戸甘味噌』

進行

「まずは、お二人が出会われたきっかけからお聞かせいただけますか」

超人気ラーメン店「麺や 七彩」店長と務める阪田博昭氏
田中

「阪田さんからご連絡をいただきまして、会社に来られたのが一番最初ですね」

阪田

「自分の中では、以前から”地産地消"ということに、こだわりを持っていたんです。ご存知のように、地域で生産されたものを地域で消費することですが、私は東京のラーメン店なので、出来るだけ東京の素材を使いたいと思い、どんどん増やしています。いずれは東京の素材100%のラーメンを作りたいんですが、そんな中で、『江戸甘味噌』という、東京の古くからの製法による特殊な甘味噌を、当店の近くにある味噌のお店で見かけました。

見た目は三河の『八丁味噌』のような風貌をしていて、今までの経験からすると、こういう茶褐色をしている味噌は酸っぱいと想像するんですけど、これは口の中に入れた瞬間に独特の甘みがもの凄く広がって、酸味がまったくないような味噌でした。

『江戸甘味噌』を扱っている別のお店がありまして、お話を聞いているうちに、今度は作るところを見たくなったんです。それで、『日本味噌』さんにご連絡を差し上げて、初めてお会いさせていただきました」
江戸甘味噌


●作り手の心技体が揃うよう


進行

「ラーメンの店主さんからお話があった時は、どう思われましたか」

「日本味噌株式会社」の代表取締役社長を務める田中清孝氏
田中

「基本的に当社は見学をお受けしてないんですよ。ただ、当社のお取引先のご紹介ということがありまして、お受けするしかないかなと思いました(笑)。最近、『どうやって作っているのか』とか『安全面は大丈夫なのか』とか、聞かれることも多いんです。

実際に工場の中を見ていただければ、分かってもらえることも多いんですよね。こちらは安心安全を提供する立場ですから、その気持ちでいろんなことを真剣にやっているんです。味や衛生管理はもちろんですが、やはり人がやっていることなので、作り手の『心技体』が揃うよう常に心掛けています。
進行

「なぜ味噌ラーメンに『江戸甘味噌』を使われたんですか」

阪田

「実際には、味噌ラーメンに『江戸甘味噌』を使うのは難しいんです。甘さの部分がくどさになってしまったり、食べ続けた時にキレが欲しくなったりします。ただ、甘みといっても糖分に依ったものではなく、天然のこうじの甘さなので、スープ作りにいろいろと工夫してコクを出したんです」

工場


●味噌の仕上がりが素晴らしい


進行

「やはり『江戸甘味噌』との出会いは大きかったんですね」

阪田

「今、『江戸甘味噌』自体を作っているところが、ほとんどないですから」

田中 「昔はポピュラーな味噌だったらしいんですが、何十年か経つうちに、だんだん少なくなったんです。当社で作っている『江戸甘味噌』は、昔の味を受け継ぐ中で、さらにグレードを上げるようにしています。最近の取り組みですが、京都の『白味噌』はすり機を使っているんです。このすり機を業者さんに特注で作っていただきました。これを使って『江戸甘味噌』のきめを細かくしているんです」 味噌の仕上がりが素晴らしい
進行 「さらにハイレベルな味噌が完成する訳ですね」
阪田 「我々にとって『日本味噌』さんの『江戸甘味噌』は、もの凄く貴重な存在なんです。昔からの文化と特殊な製法を継承しているところが、無くなりつつありますからね。しかも、味噌の仕上がりが素晴らしい。ほかに類を見ないような味になっていて、『なぜこんないい味噌に気が付かなかったんだろう』と思いますし、宝物を発見したような気持ちなんです。
私は食材に対してはマニアックなくらい調べているんですけど、『江戸甘味噌』は知らない存在でした。あれほど美味しい味噌が、知られていないのは本当にもったいないです。『東京味噌らーめん』の素材として使うことで、知名度を上げていきたいと思っています」 味噌の仕上がりが素晴らしい

この続きは2009年1月下旬から公開の「ラーメン界を支える人」第2弾
超人気ラーメン店「麺や七彩」を支える味噌の製造会社対談【後編】で!

日本味噌株式会社
住所 神奈川県横浜市神奈川区三枚町364
電話番号 045-381-7651
URL http://www.nihonmiso.com/
Eメール info@nihonmiso.com
麺や七彩
住所 東京都中野区鷺宮3-1-12
電話番号 03-3330-9266
営業時間 11:30-16:00(なくなり次第終了、100食売り切れまで)
※夜は"江戸甘"として営業
定休日 第3火曜




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